自分探しの旅:生涯学習ノート
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若者がよく自分を知るために放浪の旅にでるという
芭蕉や山頭火も、放浪の旅のなかで自分と向き合っていたのだろうか
非日常性のなかで考えたり、体験したりすることが旅の魅力の一つであると言われる
私は主として東南アジアを旅してみて日本の30年か40年前の感覚を思い出すことがある
貧しさのなかの人のつながりやぬくもり、子供達が生き生きして目が輝いていることなどに触れて、かっての自分がそうであったことを思い出す
でもそれは「自分探し」とはちょっと違うようである
今キャリアという分野で「自分探し」というテーマに関わる時がある
難しいテーマであり不慣れな作業であるが、知らなかった自分に遭遇できるチャンスがあるような気がする
中高年齢者に自分探しの課題をだすと最初は拒否的な反応があるが、じっくりと繰り返し繰り返し話してみると気がついて始めてみる
今までの行き方を肯定してやること、自分探しには答えはない、死ぬまで自分探し、などと丁寧に話してみる
戦後この方自我よりも組織や体制の中で成り行きでやってきた我々の世代にとっては、今さら「自分探し」なんて、と思う反面興味がそそられる課題である
キャリアは若者のためだけにあるのではなく、中高年齢者にとっても残された人生を充実させていくために必要な課題である
それは旅では手に余るような気がするのである