短大生のキャリアカウンセリング:生涯学習ノート
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短大生のキャリアカウンセリング
某私大での、カウンセリングを依頼された
今日の希望者は3人という
12時からスタート
最初の女子学生の相談は、一般事務を希望しているが親から介護施設の試験を受けろと言われて悩んでいるという
「自分を一言で言ってみて」というと「友達から相談を受けたら相手の性格などを考え、その人のためを思ってアドバイスできる」と答えてくれる
この言葉を核にして、「人と接して人から喜んでもらえる仕事をしたい」という方向性を見出した
介護をするには「夜勤のきつさ」と「ばばっちいことに耐えられるか」という不安があるという
それを乗り越えていくとすれば、介護の仕事の「やりがい」がポイントになると自分で言う
「やりがい」を自分に問いかけながら、現場見学などをしてみるともいう
さらに介護でなくても、自分には接客対面販売などの仕事が向いているかもしれないと気づいてくれたようである
人の気持ちを読めそうな、笑顔が素敵な女子学生であった
二人目も女子学生であった
某東北大手企業の販売を志望し、書類選考と1次面接をパスした
これから2次面接、3次面接に臨むにあたっての面接の受け方の指導をしてほしいという
真面目で人間的にも基礎的力を持っているような感じである
聞いてみるとこの事務機販売の会社以外に故郷の銀行と短大がある県の銀行も受けるといい、意欲的である
一般的な想定質問をしてもそれなりに答えられるだけの準備もできている
そこでなぜその会社を志望するのかという志望動機となぜルート販売に魅了を感じているかということに徹底的に深堀してみることにした
会社志望の発端動機は「短大生に門戸を広げてくれていること」と言う
それをスタートにして「その会社が人を大事にし、働く環境づくりに取り組んでいることに魅力を感じ、それは会社説明会の際に実際に目の当たりし感じたことでもある」とまとめてくれた
ひとつひとつじっくり考えながら自分の言葉で語ってくれる
2次面接も5人の集団面接であるという
他の受験生の話に迷わないで、自分の思いを自分の言葉で意欲的に話してみることをアドバイスする
3人目は男子学生であった
部屋に入ってくるときの表情がなんとなく気にかかる。固い表情で目線があわない
「今日の相談はどういうことでしょう」と問いかけてみたら「話をしてみるために来たのだ」という
「ああ、そうですか、じゃお話しましょうね。ただ話しをするといっても何を話していいかわかりませんから、今回は就職のことに関してお話させていただきたいのですが・・」と言ってみた
そのとたん、やおらかばんのなかから書きかけの履歴書を取り出した
某ホームセンターに出す予定の履歴書であった
書かれている部分にユニークな文章(詳細は省略)があるので聞いてみたら、ユニークな答えが返ってくる
趣味の欄に「もの書くこと」とあるので、尋ねてみるとかばんのなかからA4の紙に書いたものを取り出して見せてくれる
小さな字でいろいろな文章が書かれていて、一つひとつ集団を作っている
「生時代に打ち込んだこと」の欄には書いていないので聞いてみると「母の家事の手伝いをしたこと」と答え、そこでの成功談、失敗談やそこから学んだことなどを具体的に話してくれる
そして、その学んだことをホームセンタの仕事でどう活かしていくか、ということまで話してくれる
その内容が論理的でホームセンターの現場を良く知ったうえでの話しになっているのでびっくりである
男子学生のペースで話がどんどん進んで、予定の時間が来てしまった
学生は予定の時間がくると、自分でさっと対上がって御礼とお辞儀をして帰っていった
カウンセリングはその人とその場での真剣な出会いの場となるので、程よい緊張感と面白みを感じることができる
始めのころは理屈やツールに頼るカウンセリングであったが、今は相手の話の流れに沿って話を進めていくことを心がけている
傾聴とコンサルタントの間にコーチング的アプローチを取リ入れるようにする
さりげないような会話野中に「いい質問」を入れて相談者の気づかせるのである
質問に答えながら、相談者が、自分のことに気がついて、それを自分の言葉で語ったことを大事にしていきたい
就職支援のカウンセリングは、いかに素の自分に気づかせ、それをありきたりの言葉でなく、自分の言葉で語らせるかということが大事なのではないか
相談者がなにかにはっと気がついて「なるほど」とか「そうなんだ」といいながら、微笑んでくれる表情がカウンセラーの喜びである
2010.06.25:Copyright (C)
年だからでなく年がいもなく
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「自分を一言で言ってみて」というと「友達から相談を受けたら相手の性格などを考え、その人のためを思ってアドバイスできる」と答えてくれる
この言葉を核にして、「人と接して人から喜んでもらえる仕事をしたい」という方向性を見出した
介護をするには「夜勤のきつさ」と「ばばっちいことに耐えられるか」という不安があるという
それを乗り越えていくとすれば、介護の仕事の「やりがい」がポイントになると自分で言う
「やりがい」を自分に問いかけながら、現場見学などをしてみるともいう
さらに介護でなくても、自分には接客対面販売などの仕事が向いているかもしれないと気づいてくれたようである
人の気持ちを読めそうな、笑顔が素敵な女子学生であった
二人目も女子学生であった
某東北大手企業の販売を志望し、書類選考と1次面接をパスした
これから2次面接、3次面接に臨むにあたっての面接の受け方の指導をしてほしいという
真面目で人間的にも基礎的力を持っているような感じである
聞いてみるとこの事務機販売の会社以外に故郷の銀行と短大がある県の銀行も受けるといい、意欲的である
一般的な想定質問をしてもそれなりに答えられるだけの準備もできている
そこでなぜその会社を志望するのかという志望動機となぜルート販売に魅了を感じているかということに徹底的に深堀してみることにした
会社志望の発端動機は「短大生に門戸を広げてくれていること」と言う
それをスタートにして「その会社が人を大事にし、働く環境づくりに取り組んでいることに魅力を感じ、それは会社説明会の際に実際に目の当たりし感じたことでもある」とまとめてくれた
ひとつひとつじっくり考えながら自分の言葉で語ってくれる
2次面接も5人の集団面接であるという
他の受験生の話に迷わないで、自分の思いを自分の言葉で意欲的に話してみることをアドバイスする
3人目は男子学生であった
部屋に入ってくるときの表情がなんとなく気にかかる。固い表情で目線があわない
「今日の相談はどういうことでしょう」と問いかけてみたら「話をしてみるために来たのだ」という
「ああ、そうですか、じゃお話しましょうね。ただ話しをするといっても何を話していいかわかりませんから、今回は就職のことに関してお話させていただきたいのですが・・」と言ってみた
そのとたん、やおらかばんのなかから書きかけの履歴書を取り出した
某ホームセンターに出す予定の履歴書であった
書かれている部分にユニークな文章(詳細は省略)があるので聞いてみたら、ユニークな答えが返ってくる
趣味の欄に「もの書くこと」とあるので、尋ねてみるとかばんのなかからA4の紙に書いたものを取り出して見せてくれる
小さな字でいろいろな文章が書かれていて、一つひとつ集団を作っている
「生時代に打ち込んだこと」の欄には書いていないので聞いてみると「母の家事の手伝いをしたこと」と答え、そこでの成功談、失敗談やそこから学んだことなどを具体的に話してくれる
そして、その学んだことをホームセンタの仕事でどう活かしていくか、ということまで話してくれる
その内容が論理的でホームセンターの現場を良く知ったうえでの話しになっているのでびっくりである
男子学生のペースで話がどんどん進んで、予定の時間が来てしまった
学生は予定の時間がくると、自分でさっと対上がって御礼とお辞儀をして帰っていった
カウンセリングはその人とその場での真剣な出会いの場となるので、程よい緊張感と面白みを感じることができる
始めのころは理屈やツールに頼るカウンセリングであったが、今は相手の話の流れに沿って話を進めていくことを心がけている
傾聴とコンサルタントの間にコーチング的アプローチを取リ入れるようにする
さりげないような会話野中に「いい質問」を入れて相談者の気づかせるのである
質問に答えながら、相談者が、自分のことに気がついて、それを自分の言葉で語ったことを大事にしていきたい
就職支援のカウンセリングは、いかに素の自分に気づかせ、それをありきたりの言葉でなく、自分の言葉で語らせるかということが大事なのではないか
相談者がなにかにはっと気がついて「なるほど」とか「そうなんだ」といいながら、微笑んでくれる表情がカウンセラーの喜びである