肉食系男子:生涯学習ノート

生涯学習ノート
肉食系男子
草食系男子が云々されているが、先日肉食系男子に会うことができた
青年海外協力隊の隊員希望者を対象にしての会合で、個別相談のコーナーで出会った大学院生である

某大学大学院で数学を専攻しているA君
A君の希望はアフリカなどの発展途上国で数学を教えること

志望動機を聞くと
将来、地元山形に帰って中学の数学の先生をやりたいという夢がある
子どもに夢を与えられるような先生を目指し、教育の原点的な体験をしてみたい、と言う

「2,3年教師の体験を積んでから行ったほうがいいのではないか」と尋ねてみた
A君は、「経験は無いほうがいい、真っ白いまま徒手空拳でゼロから取り組むことが大事だ、
人材育成に懸命に取り組んでいる発展途上国の教育の活力を学習してきたい
その体験で掴んだものをこれからの日本での教育現場と教師という仕事に活かしていきたいのだ」と言い切る

「青年海外協力隊の選考基準に教員の経験がはいっていないか」と尋ねると「それが不安・心配なのです」と言う
A君は私との相談を終えると、すかさず会場に居た青年海外協力隊のOGにその心配ごとについて相談にいった

答えは「大丈夫、今までも教師未経験者でも派遣されている」であった
A君の顔が輝く

専攻の数学に関しては小学校のときから好きで勉強してきた
地方の国立大学から某大学大学院に入ったが、レベルが高すぎて挫折感を味わった
必死になって勉強し、粘って粘って、卒業できるところまでこぎつけた

教師も子どものときからの夢
高校の教師ではなく中学の教師を志望するのは、受験勉強の度合いが少ないところで、真の教育に取り組みたいという想いがある
ときちんと話す

教育実習での体験もやりがいと楽しさを感じることができた
実習後も学校と生徒達との交流が続いている
と自信に満ちた笑顔で話し続ける

相談の応ずるというよりも、A君の熱き志と、子どものときから暖めていた大きな夢を聞く時間となった
60分の相談時間はあっという間に終わってしまった
元気付ける相談員のほうが元気を貰った60分であった


2010.05.16:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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