井上 ひさしさん:生涯学習ノート
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井上 ひさしさん
井上ひさしさんが亡くなった
大学生のころから井上さんの小説は読んでいた
女房も井上小説のフアンなので書棚には「青葉繁れる」から「吉里吉里人」など沢山並んでいる
小説も面白く読ませてもらったが、それ以上に井上戯曲の芝居を楽しませてもらった
座付き作者井上ひさしの戯曲のみを専門に上演する「こまつ座」という製作集団がある
社長は井上ひさしの3女の麻矢さんが務めている
女房と1緒にこまつ座の会員になり、上演されるたびに観にいった
劇場は新宿にある「紀伊国屋ホール」と「紀伊国屋サザンシアター」であった
そこで観た演目は
・ シャンハイムーン ・兄おとうと ・きらめく星座 ・太鼓たたいて笛ふいて
・ 闇に咲く花 ・人間合格 ・円生と志ん生 ・紙屋町さくらホテル ・小林一茶
・ 父と暮らせば ・国語元年 ・花よりダンゴ ・連鎖街のひとびと ・雨
・ 頭痛肩こり樋口一葉 ・石川啄木 ・雪やこんこん ・イーハートーボの劇列車
・ マンザサわが町 ・泣き虫なまいき と20本を数える
これ以外に観たもので記憶にあるのはシアターコクーンで上演された「薮原検校」である
印象に残っているものとしては「父と暮らせば」と「薮原検校」をあげたい
「父と暮らせば」は映画にもなったので広く知られているが、庶民の暮らしから平和と生きることの尊さを訴えた作品である
「薮原検校」は盲目の世界を舞台にしているが、集団の歌や踊りがダイナミックに展開されて芝居の醍醐味を味わせてくれる
こまつ座上演の井上戯曲には個性的な俳優が必ず登場する
辻 萬長、角野卓造、梅沢 昌代などである
井上さんの芝居は観ていて面白い
ストーリーの分かりやすさやセリフの面白さ、それに音楽と芝居の小気味よいテンポが加わる
面白さのなかに、笑いの中に何かを感じさせてくれるものがある
それは井上さんの生きたてきた暮らしのなかからにじみ出てくるものかもしれない
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことをあくまでゆかいに」
という井上哲学の表現の成果でもあるかもしれない
観終わると劇場は独特の熱気と興奮に包まれていることがわかる
帰り口に向かうと社長の麻矢さんはじめ出演した俳優の面々が頭を下げながら見送ってくれる
こまつ座の芝居を通して生活に密着した芝居というものの真髄を味わせてもらったような気がする
井上さん数々の素晴らしい芝居を見せていただきましてありがとうございました
ご冥福をお祈り申し上げます
2010.04.15:Copyright (C)
年だからでなく年がいもなく
ご冥福をお祈りします
井上さんの作品は、これからと思っていたのですが
にじみ出る人柄のためか、とても親しみを感じていました。
訃報を聞いて、とても哀しくなりました。
座右の銘、素敵ですよね。
私もそんな風に温かく、軽やかに、でも深く生きたいです。
2010.04.15:まめこ [
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井上哲学をキャリア教育に
キャリアがアメリカから入ってきたということを再認識しています
アメリカの社会は先日の映画「しあわせの隠れ場所」でも紹介しましたように、貧しいひとでも、障害を持っている人でもチャレンジしていける懐が大きい社会です
そこで「自立・自律」を声高に叫ぶのはいいでしょう
日本の社会は一度落ち込むと這い上がれないではないですか
そういう人たちに「自立・自律」を声高に叫ぶのは気が引けます
自分の人生を自分で切り拓いていける人は少数です
だからこそ「キャリア教育」が必要なのだとも思います
でもキャリア理論やツールを振り回すようなキャリア教育はちょっと考え物です
日本の現状社会に合ったキャリア教育を考えたいものです
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことをあくまでゆかいに」という井上哲学をキャリア教育にも応用できないものでしょうか
2010.04.16:長朗 [
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キャリア教育
キャリア理論やツールを使うのは、私も苦手です。
でも、人としての普遍的な課題のひとつとして、自立はあると思っています。
欧米的なものではなく、日本人ならではのものとして模索する際に、井上哲学は参考になるかもしれませんね。
どんな風に応用できるでしょう?
深刻にならずに真剣に
素直に向き合う気持ち
目の前のことを楽しむ
いろいろ意見を交換したいですね。
2010.04.17:まめこ [
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お元気そうで何よりです
時々お邪魔しておりますがコメントはできずじまいなことが多いです。君子ラン見事ですね。葉の部分が一層際立っています。井上ひさしは仰るとおりです。米原万里も愛読しています。市川で米原万里展あり、入り口に井上ひさしの言葉(絶筆でしょう)が掲出されていました。お邪魔しました。皆様によろしく。
2010.05.13:丹羽武正 [
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ご無沙汰しております
ブログ見ていただきましてありがとうございます
5月31日の術後3年目の検査を目指して、いい生活を送ることを心がけて毎日着実に過ごしております
そういう中、先日ブログにも「47年ぶりの母校キャンパス」という題で投稿しましたが、毎週月曜日、キャリアカウンセリングの仕事で訪問するようになりました
キャンパス内はすっかり変わっておりますが、あの全員写真を撮った土手は残っています
大学前の白崎さんのお宅もそのままあります
昔を思い出します
人生最後の仕事して後輩のために楽しみながらやってみるつもりでおります
2010.05.14:長山 永寿 [
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大学生のころから井上さんの小説は読んでいた
女房も井上小説のフアンなので書棚には「青葉繁れる」から「吉里吉里人」など沢山並んでいる
小説も面白く読ませてもらったが、それ以上に井上戯曲の芝居を楽しませてもらった
座付き作者井上ひさしの戯曲のみを専門に上演する「こまつ座」という製作集団がある
社長は井上ひさしの3女の麻矢さんが務めている
女房と1緒にこまつ座の会員になり、上演されるたびに観にいった
劇場は新宿にある「紀伊国屋ホール」と「紀伊国屋サザンシアター」であった
そこで観た演目は
・ シャンハイムーン ・兄おとうと ・きらめく星座 ・太鼓たたいて笛ふいて
・ 闇に咲く花 ・人間合格 ・円生と志ん生 ・紙屋町さくらホテル ・小林一茶
・ 父と暮らせば ・国語元年 ・花よりダンゴ ・連鎖街のひとびと ・雨
・ 頭痛肩こり樋口一葉 ・石川啄木 ・雪やこんこん ・イーハートーボの劇列車
・ マンザサわが町 ・泣き虫なまいき と20本を数える
これ以外に観たもので記憶にあるのはシアターコクーンで上演された「薮原検校」である
印象に残っているものとしては「父と暮らせば」と「薮原検校」をあげたい
「父と暮らせば」は映画にもなったので広く知られているが、庶民の暮らしから平和と生きることの尊さを訴えた作品である
「薮原検校」は盲目の世界を舞台にしているが、集団の歌や踊りがダイナミックに展開されて芝居の醍醐味を味わせてくれる
こまつ座上演の井上戯曲には個性的な俳優が必ず登場する
辻 萬長、角野卓造、梅沢 昌代などである
井上さんの芝居は観ていて面白い
ストーリーの分かりやすさやセリフの面白さ、それに音楽と芝居の小気味よいテンポが加わる
面白さのなかに、笑いの中に何かを感じさせてくれるものがある
それは井上さんの生きたてきた暮らしのなかからにじみ出てくるものかもしれない
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことをあくまでゆかいに」
という井上哲学の表現の成果でもあるかもしれない
観終わると劇場は独特の熱気と興奮に包まれていることがわかる
帰り口に向かうと社長の麻矢さんはじめ出演した俳優の面々が頭を下げながら見送ってくれる
こまつ座の芝居を通して生活に密着した芝居というものの真髄を味わせてもらったような気がする
井上さん数々の素晴らしい芝居を見せていただきましてありがとうございました
ご冥福をお祈り申し上げます