なぜ年を取ると、時間の経つのが早いのか:生涯学習ノート
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ますます早くなるように感じられる
1日はあっという間である
朝のウオーキングコースは田んぼのまっすぐな1本道
片道30分の所を折り返し点とし、そこから折り返す
毎朝のことであるが、往路は折り返し点まであ〜遠いなと思いながら歩き出すが、復路はあっという間に家にたどり着くように感じられる
人生をマラソンに例えると、人生80年として折り返し点は40歳
40歳までが往路とすると、復路になる40歳以降は時間も距離も短く感じられるということか
60歳になったとたん時間の経つ速さは激しくなったような気がするのは自分ひとりだけでは無いようである
先日の新聞に「老いると時間が短くなる」という題でコラムが載っていた
それによるとフランスの心理学者ピエール・ジャネが「心理的な時間の長さは、年齢の逆数に比例する」という説を唱え、「ジャネの法則」と言われているそうである
この法則で計算すると、例えば10歳のときの1年間(12ヶ月)は30歳なら4ヶ月に、60歳なら2ヶ月に感じることになる
年齢が2倍になれば時間の長さは半分に、年齢が3倍になれば時間の長さは3分の1短くなるわけである
そう言われてみれば、子ども時の夏休み、冬休みまでの期間はものすごく長いように感じられたことを思い出す
なぜ年をとるにつれて時間が経つのが早く感じられるようになるのか
それは次のようなメカニズムが働いているからだそうだ
若いころは何かと初めて体験することが多く、刺激にあふれている
だが、年をとるにつれて人は経験や知識を蓄えて環境や生活に慣れてくる
すると刺激や新鮮さが薄まり、記憶の中身も単調になってしまう
こうして時間の速度が、次第に速く感じるようになるというのである
こうした時間が速くなる流れを止める方法はあるという
それは「たとえばワクワクするような旅行に出かけること」
旅行の魅力は非日常性に触れてリフレッシュすることにあるといわれている
ということは、時間の流れを遅らせるには、自分を取り巻く世界に新しい世界の風を吹き込んで、自分を若返らせることにチャレンジすればいいのか
マンネリを打破し、いかに刺激のある生活を送るか、これが「老い」を食い止めるカギになるという
近ごろとみに時間が経つのが早いと感ずるようになったのは、忙しいと言いながらもマンネリ的生活に流されてしまっているのかもしれない
「年だからでなく、年がいもなく」という看板も色あせてきたようだ
もうすぐで70歳になる
せっかく貰った命 もったいない
死に急ぐことはない
ワクワクするようなことを見つけて始めてみるとするか