映画「扉をたたく人」:生涯学習ノート

生涯学習ノート
映画「扉をたたく人」
所属しているNPOアマニ・ア・アフリカでは毎年1回アフリカドラム主体のアフリカ音楽の演奏会を開催している

この映画の予告編を観たときアフリカンドラムを叩く場面が出てきた
アフリカンドラム“ジャンべ”の演奏場面を期待して観に行った

アメリカで口コミで広がり、マスコミに絶賛されて大ヒットした映画である
主演の老教授役はアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた

初老の大学教授が不法移民の若いカップルに出会う。その青年がジャンベの奏者であった
老教授はいつしかジャンベの魅力に取り付かれ、自分の生き方が変わっていくのである

映画のセリフにも出てくるが大学教授は20年間忙しいフリ、働くフリ、何もかもフリだけの人生を送ってきた
それがジャンベを叩き、新しい人たちとの交流ができて本当の生きていく喜びを知ったというのである

アフリカドラム“ジャンベ”には人を生き返らすような魅力はあるだろう
確かに老教授の感情は豊かになり、表情も明るくなる
人々とも積極的に交わろうとし、青年のお母さんとのロマンスも生まれるようになる
アフリカドラムで再生した老教授!めでたし、めでたし、の物語である

児玉 清は下記のようにコメントしている

『見終わったあと、きっと誰もが自分の心に問いかけるに違いない。“自分は本当に生きる喜びのある人生を送っているのか”と。いったい、真に生きるとは?生きているフリとは何なのか?この映画の発する静かだが力強いメッセージに僕は感動し凄い勇気をもらった』

ちょっとオーバー気味の賛辞ではないか

観ていて感じたのは「え!20年間もよくぞフリをしながら学生に教え、研究を続けてこれたもんだなー。良くぞそんな生き方に疑問を感じないで生きてこれましたねー」ということ
9・11事件をバックにしての脚本というコメントもあるがシンプルすぎないか
大人の童話のような感じでそれほど感動的でない

だいたい期待したジャンベの演奏場面が少なくてがっかりであった

女房に聞いてみたら「たいしたことなかったね」だった
感性の弱い老夫婦だからしょうがないか


2009.08.21:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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