タンポポの存在感:生涯学習ノート
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タンポポの存在感
2009.09.11:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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何事だろうと思って皆一同に会して待ち受けていると「今度エッセイ集を某出版社から出しました」と話し出した
そしてまだ発売されていないエッセイ集を皆に配りだした
本のタイトルは「タンポポの存在感」
表紙には黄色のタンポポが一面に描かれている
黄色とタンポポが大好きなのだそうだ
札幌の街の春先、タンポポ一斉にアスファルトの幕を突き破って首をだす姿を思い出す
そんなたくましい生命力を感じさせる小柄なKさん
発行までの思いやいきさつ、そしてこれからのことなどを話し出した
もう50歳を過ぎているKさんであるが、自分の恋物語を語るように目を輝かせながらいきいきと語り続ける
長年書き溜めた原稿を出版社に持ち込んで発行を交渉し実現したのだそうだ
エッセイ集を発行することはKさんの長年の夢であった
その夢をついにかなえたのである
どんなにかうれしかったことだろう
早速読んでみた
Kさんは看護協会に勤務しながら母と妻と娘役を果たし、さらにキャリアネットワークという団体やママさんバレーなどで活動されている50歳を過ぎた女性である
多忙な日常生活のなかで、忙しさにまぎれて見逃してしまいそうな小さなできごとにもきちんとフォーカスをあててKさんらしい言葉と文体で書き表している
家族のこと、同僚のこと、バレーやキャリアの仲間のこと、生活のことなど多岐にわたって書き上げているが、どれをとってもさわやかな幸せ感を感じることができる
Kさんの一生懸命に生きている姿が伝わってくる
エッセイで特に印象に残ったところは「旅立ちの時」と題する娘さんが嫁ぐとき貰った手紙のことや、あとがきにあったラジオ体操のところ
Kさんは定期的にカウンセリングを行っているキャリアカウンセラーである
人に夢持つことの話しをするときもあるはず
そんなときのKさんの目はきっと輝いているに違いない
そんなKさんからクライアントも大きなエネルギーを貰うことだろ
カウンセラーを志す仲間にとっては、Kさんの生き方はよき手本であり、一緒に活動できることを誇りに思う
サブタイトルが「なにげない日常にひそむ大切なこと」とある
帯には「育児から育自」子育て終えたら、自分育てとある
うまくつけたものである