僕の前に道はある:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
僕の前に道はある
2008.08.31:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
遅れませながら迷走の道?
「イヌ夫も歩けば棒にあたる」ですよ
歩くこと
歩いて考えるときにいい考えが・・・
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運動療法は、毎朝の1時間のウオーキングと週3回のスイミング
駅から円で描いて5キロ圏内の住宅街であるが、自宅から5分くらい歩くと水田地帯になる
私には東山魁夷画伯の「道」のように思われるこの一本道をウオーキングする
毎朝この道をまっすぐ30分歩いていって引き返すだけ
行きは遠いなと思われるが、帰り道はなぜか短いように感じる
ユングのいう人生の折り返し点40歳を過ぎて、帰り道を歩いている今、時間の経つのを早く感ずるのは同じことか
70歳からの10年はあっという間だろう
以前は音楽を聞きながら歩いたりしたが最近はただ歩くだけ
ひたすら歩くことに専念して、自然と頭に浮かんでくることについて思いをめぐらす
そのほうが普段考えないようなことや思いもつかないようなことが頭に浮かんでくる
不思議とがんのことや死ぬことは浮かんでこない
毎日の生活のなかでは思い浮かべないことが多い
取り留めのないことばかり考えてはいるが、私にとっての「哲学の散歩道」といえるかもしれない
毎朝道で出会う人は大体14,5名 顔ぶれは決まっている
お互いに元気に挨拶をする 時には言葉も交わす それだけで嬉しくなる
今日も始まるぞ! 今日はいい日になるぞ! そんな気がして元気がでてくる
農家の畑に植えられた作物や水田の稲が一日一日成長していくのがわかるのは楽しい
なかには美しい花も混じっている
「楽しみは朝起きいでて、昨日まで無かりし花をみるとき」の心境
しぎが10羽以上田んぼや休耕田に群れている しぎの鳴き声を初めて聞いた
田の用水路にはザリガニが沢山いて、歩いていくとバチャバチャ水音をたてて隠れようとする
小さなイナゴやドジョウも見ることができる
時にはザリガニが道路に飛び出してしまい、それをカラスがついばんだりしているのも目にする
時には霧がかかって幻想の世界を歩いているような気分にさせてもらえる
これからは寒くはなるが毎朝地平線から昇る日の出が見られる
単純に、ひたすら歩くだけで、自分が生きていること、生かされているような気持ちにさせてもらえる
がん療法という必要に迫られて始めたウオーキングであるが、今では生きがい
のひとつになり、金のかからない楽しみとなっている
「“ガン”よ今朝もありがとう」である