映画「今度は愛妻家」:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
映画「今度は愛妻家」
2010.01.25:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
観に行こうと思っていました!
奥は深いですよ
たまたま観てきました
しぇがったな〜(えがったなー)
観てきました
感想文ありがとう
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写真を撮れなくなったプロカメラマンとその妻、その夫婦に年増のおかまとプロカメラマンの弟子と写真を撮りにきた若い女性が主な登場人物
ストーリーはプロカメラマンと若い事務所に訪ねてきた女性とのエッチ模様のからみから始る
その場面には奥さんも登場する
なんかおかしいなーと思いながら画面が進むに従って観ていくと、ある時点でうーん!そうだったのかと納得がいくというシナリオ
ということでこの映画のストーリーは知らないで観たほうが感動が大きくなるのでストーリーは紹介しない
ぐうたらだめ亭主とその亭主が好きで、冷たくされても健気につくす女房
それに年増のおかまの存在と弟子と若い女性との関係がからむ
全般は画面の進行についていくだけであるが、後半は思いがけない展開で感動を誘う
画面の大半がカメラマンの事務所兼家で占められていて、それに沖縄旅行の場面が加わるだけ
舞台劇を観ているよう気になってしまったが、それもそのはず、2002年に舞台劇として上映されていて好評をはくしている
妻への愛を忘れてしまったぐうたら亭主
妻を女性としてみる心を失くしてしまった冷たい亭主
素直に愛情を表現できないだめ亭主
そのうちいつか優しくすればいいや、とたかをくくっている亭主
気がついたときにはときすでに遅しなのである
失ってわかる大切なものがあるだろうに
女房に「知らなかった、私のことそんなに好きだったなんて」とあとで言わせないように
今、今、今が大事、ですよ〜
ということでひからびかけてきた中年男性や家庭内別居に入りつつあるご夫婦にはお薦めの映画
『夫婦には「さよなら」の前にやらなければならないことがある』はパンフに書かれている言葉である
長年連れそってきた夫婦であればこそ、お互いの想いを言葉にして伝えることが大切なのだということ
ただしこの想い、現役時代に会社人間、仕事人間でやりすぎたアラカン男性たちには伝わらないかもしれない
私の65歳になる友人は「テーマは素晴らしいのに、これ程つまらない映画はないと思いました」と切り捨ててくれた
そう思ってしまうアラカン過ぎの男は多いだろうな〜
気持ち、わかるような気もするのであるが・・・
ぐうたら亭主を豊川悦詞、健気な妻を薬師丸ひろ子、おかまを石橋連司が好演
若い女性を演じた水川あさみも印象に残る
監督は「GO」で日本アカデミー賞で監督賞を受賞した行定 勲
主題歌は井上陽水の「赤い目のクラウン」
映画の中では「夢の中へ」の「探しものはなんですか・・」がある意味を持って何度も口ずさまれる
後半から女房は涙、涙、涙
泣いてすっきりしたい方にはお薦め映画
うまくいっているアラカン夫婦にお薦めであるが、中の悪い夫婦にもお薦めしてみたい
アラカン男性たちにもつまらない映画と思うことを覚悟しながらでも一度は観てほしいですね
ひょっとしたら、口コミで伝わっていく映画かもしれない