映画「おくりびと」:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
映画「おくりびと」
2008.09.21:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
楽しみにしています。。。
泣き笑い…
役者の力
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映画が始まって、半ばくらいにさしかかったころからでしょうか、あちらこちらか
らすすり泣く声と鼻水をすする音
かくいう私の二つの目にじわーっと涙がにじんできて、やがて、ぽろり、ぽろりと
隣の女房はハンカチを目にあてたまま
胸の奥底から涙がせりあがってくるような映画、涙をこぼしながら笑ってもいる映
画、静けさのなかに凛としたものを感じる映画、家族という人間のしがらみの奥深
さと切なさを感じる映画
そしてなんといっても「死の荘厳さ」を感じる映画です
今まで出会ったことがない不思議な映画でした
「納棺師」を主人公にした映画です
モックン(本木雅弘)扮する若き「納棺師」ベテラン社長(山崎努)の指導のもと
に、一人前の「納棺師」になっていく物語です
「納棺師」という職業に対する自他からの偏見(といっていいかどうか)に襲われ
ながらも、実際の仕事を通して感じてしまう「納棺師」という仕事の魅力
それは人間の死と言うものに対する畏敬の念から湧き出てくるものかもしれません
静けさのなかに厳かさと可笑しみを潜めながら映像は淡々として進みます
「納棺師」の所作がこれほど美しく厳かなものであることを始めて知りました
舞台は庄内です
庄内の冬を基調にした景色が人の死にたいしての切なさを引き出します
音楽は宮崎 駿のアニメの音楽を担当している久石 譲です
「納棺師」はチェロ奏者でもあるのです。チェロの音色が耳に残ります
「納棺師」の妻は広末涼子、そのほか余 貴美子、吉行和子、笹野高史などのベテ
ランが固めております
世代や性別を問わずこの映画にはそれなりにいろいろなものを感ずることができま
す
この映画では女房よりも私の方が心の涙を流したような気がします
この映画には「男としての思い」(夫、息子、父親)が一杯つまっているような気
がするからです