映画「クレイジーハート」:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
映画「クレイジーハート」
2010.09.10:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
観たいです。
カントリーミュジック
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昨年度のアカデミー賞で主演男優賞と主題歌賞を受賞した他数々の賞を受賞した作品である
かって1世を風靡したシンガーは老いて今や落ち目のドサ周りを続ける生活である
人生に疲れ果て、アルコールにどっぷり漬かる毎日を送っていた
そんな人生を送る彼の前に、シングルマザーである地方紙の女性記者と彼女の4歳の息子が現れる
財産も気力も失いかけていた老いたるシンガーは、彼と純真に正面から向き合う親子との触れ合いを通じて、彼の中に潜むチャレンジング精神に火がついて、少しずつ希望がわきあがるのを感じ始める
1時は親子との交流のなかから再生への手がかりを得た老いたるシンガーであるが、アルコール中毒の行動が原因で息子を迷子にしてしまい、その道が絶たれてしまった
1時は失意に沈んだ老いたるシンガーであるが、アルコール中毒を絶って再生していく
ストーリーをたどっていくと、この物語は破滅型負け犬物語のようであるがそうではない
未来に希望がもてる映画であり、勇気付けられる映画である
彼は失意の中でもよき弟子、よき友人に恵まれている
弟子も友人も彼を心底から応援しているのだ
弟子が師匠をしのいで今やスターになってしまっているが、その弟子との微妙な関係もうまく描かれている
彼はシングルマザーの親子との関係を断ち切られ、どん底に落ちたとき弟子から依頼されていた作曲を始めた
薄汚い部屋で孤独のなかでギターを爪弾きながら、作曲する姿に生きようとする意欲が感じられる
何年ぶりかで作曲し弟子に提供したその曲が大ヒットする
弟子が大観衆の前でその曲を歌う場面
そこを後にする老いたるシンガーの前に、かって愛し合ったシングルマザーがその街の新聞記者として現れる
そこで交わされる会話とバックの景色が素晴らしい
この場面が印象的であり、この映画の内容を凝縮しているような感じである
ストーリーに多少無理があり、現実的でないと感じる部分もあったが、たいしたことではない
もっと大きなものを与えてくれている映画である(主演のジェフ・ブリッジスの演技に負うところ大であるが・・・)
会話が粋であるし、景色が美しいし、カントリーミュージックも心にしみる
でも最高にいいのは老いても挫折のなかから立ち上がるヤンキー魂である
年老いても人は愛しあい、愛に支えられることによって立ち上がっていけるのだという思いを擁ける
70歳になり、末期がんになって挫けそうになる昨今
この映画を観て勇気をもらったような気がする
シングルマザーには縁がないが自分には家族がおり多くの友人がいることを思い知らせてくれた映画である