やはり遠隔転移であった:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
やはり遠隔転移であった
2010.06.15:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
ケース・バイ・ケース
書き込みありがとうございます
“がちんこ勝負”でなく“ようこそ”と!
がん賭博
ガン賭博に参加
賭け事はラテン系?
がん賭博はこんな形では?
いいお話ですね
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女房が「一緒に行きましょうか」と言ってくれたので一緒に行くことにした
主治医の話を直接聞いておくのも今後のためにいいのではないかと思ったからである
5日に今後の対応のために参考にしたい思いがんに関する本を5冊ほど買って帰った
その中の「いちばん新しい肝・胆・膵がんの本」の次のような一文を発見した
Q「肝臓に転移したときは手遅れですか」
A「原発巣によって異なります。一般的には肝転移は遠隔転移ということで、手がつけられない状態になります。普通、膵臓がんが肝に転移すると、どんな治療しても無駄な抵抗に終わってしまいます。ところが大腸がんの転移に関しては、うまく治療すればかなり良い成績を残すことができます」
大学病院へ行く前の日(6日)厳しい検査結果をいわれるに違いない、少しでもショック状態を和らげるために女房に耐性を作ろうと思い、この文章を女房の前で読み上げてみた
杏林大学の教授の文章であるが、冷たい文章である
腹立たしく思いながら何度も読み直した
採血したあと1時間半も待たされてようやく呼び出しがかかる
開口一番「PETの検査結果、やはり3・5センチの腫瘍でした」
覚悟していたので次の言葉を待つ
「CTとPETの画像からの所見では、この3・5センチの腫瘍一つしか見当たりません。今後もこの腫瘍しか見つからなかったら切除するという方法がありますが、今までの例では手術後に見えなかった小さながんが大きくなってきて、切除してもだめです」と続ける
「6ヶ月間で3・5センチも大きくなるがんは今までに無く、普通は1から1・5センチですね」という
急激に増殖しているがんだとすれば、今後のことを急いで考えなくてはならないということか・・・思いながら次の言葉を待っていると「今後の治療ですが・・・」ときた
その言葉を聞いたとたん、杏林大学の教授の言葉を思いだし、思わずかばんの中に入れておいたその本を取り出して問題の一文を読み出して主治医の前で読み上げてしまった
主治医は苦笑いをしながら「無駄の基準が問題ですね。完全回復と生き延びさせるという基準で無駄という意味が違ってくるのではないでしょうか」という
そんな釈明はどうでもいいと思い「先生!代替医療も考えています。セカンドオピニオンドクターも考えていますのでその際はよろしく」と唐突に言ってしまった
言ってしまった後でまずい!と思ったが引っ込みがつかない
主治医は患者が動揺しているのだと思っていろいろとりなすような発言をしてくれる
主治医に今言うべき言葉ではなかった
杏林大学の教授の一文が言わしめた発言であった
女房にも「突然のことで大変でしたね」と声をかけてくれたので救われたような気持ちになり、次の話に移ることができた
今後の治療方針とスケジュールを決めた
今服用している抗がん剤を1クール続けること
7月1日MRIの検査を行い、その結果を7月5日の外来診察で治療指針に活かすこととした
使用している抗がん剤は20%しか有効率がないということを主治医も明言した
自分のがんが20%に入ってくれることを願う
幸いにして2週間服用した結果、たいした副作用もなく採血検査では異常なしであった
これからは抗がん剤はあてにしないで自然治癒力で直す方向で進むしかない
まずは3・5センチ以上がんの増殖が進まないようにすることと、自力で2年間生き延びてみせるという目標に向かってチャレンジしてみるしかない